あけましておめでとうございます。
本年も東重工業川西工廠を宜しくお願い致します。
前回の記事から3ヶ月以上経過してしまった訳ですが、
きちんと生存しておりますので、ご安心下さいませ
じゃぁ、サボっていたのか???と言われれば、
全くもってその通りなのでありますが、
なにぶん業務多忙なものでありまして。。。。
で、新年を迎えるにあたり、今年or今後の抱負などを列挙するであります。
1)雑誌掲載記念
MacPeople2月号において、当工廠設計のiPhone対応真空管アンプが、
ニュースとして掲載されました。
元々、このアンプはAppleSt○re等で視聴させて頂くも、
なにぶん出てきた音が気に入らず、結局購入を断念したところが
スタート地点にあたります。
そう。
無けりゃ作るだけの単純な発想で、とことん俺様仕様で
設計するのであります。
この時点で考察するに、ヘッドホン端子から音声信号を得ようとすると、
内臓DSPやDACを通した、いわゆる「加工された音」が出てくるのは明白であります。
かといって、Dock端子から音声を得ようとしても一筋縄ではいきません。
制御回路をメインに、アンプ部はとりあえず音が出たら良いとしたものが、
前回発表した「梅バージョン」であります。
このバージョンで取りきれていない問題として、
「3GSにおいて充電&同期通信不能」があります。
この解決を進めるべく、更なる研究を重点目標とします。
(その前に3GSを購入しないといけないかも。。。)
2)これからのアンプ設計構想など
@製作構想
元々、松竹梅3品の設計を考えておりました。
・制御回路設計を主とした梅バージョン
・多分パワーに不満が出るだろうから竹バージョン
・音質を満足させる直熱3極管を用いた松バージョン
このような位置付けでの構想を立てております。
これに加えて、梅バージョン運用において、物足りなく思った機能の実装を
考察しております。
・ビデオ出力が欲しい
・現状、内臓DACを通された音なので、デジタル信号を得て音を出したい
・縦置き横置きをボタン一発のメカ対応にしたい(既存品は手動式、或いは全然できない)
A竹バージョンってどんな感じの代物にする?
現在設計中の竹バージョンは、アンプ部に半導体を一切用いない、
古典的アンプ目標としております。
・リップルフィルタにトランジスタを使用せず、LCRフィルタを用いる
・フィラメントはダイオードブリッジを使用せず、交流点灯とする
・高圧B電源もダイオードブリッジを使用せず、整流用真空管を用いる
プリアンプ部は東芝製ビンテージ品の12AX7、パワーアンプ部はソビエト製6L6GCの使用を
予定しております。
どちらもギターアンプから失敬した逸品で、「Fender」の刻印が入った
由緒正しい真空管であります^^
ただ、こいつらの難点として、刻印位置がズレているのであります。
多少配線がやりにくくても、その刻印が前面に見えるようなレイアウトがベストでしょうねぇ。。。
管の特徴として、12AX7,6L6はどちらも傍熱管で、ヒーターがカソードとなっておりません。
極端な表現をすると、カソード板を暖める為だけにフィラメントが存在しているとも言えます。
よって、交流点灯させても問題無いものと見ております。
B見た目をどうしよう。。。
前回製作した梅バージョンは、手痛い失敗を致しました。
コンデンサのパンク等、劣化部品の早期発見、つまりは、
メンテナンス性を良くする目的でアクリルケースを採用しました。
しかし、それが単に「美しい」と評価されるに留まり、選定意図等を
全く評価されませんでした
(まぁ、仕方ありませんねぇ
)
竹バージョンにおいても、メンテナンス性は犠牲にできません。
B電源が500V近い高圧を使用する事から、ゼロ電位も強化しておく必要があります。
6L6ビーム管は表面温度が200度を越える品である故、
アクリルでは溶けてしまうことになるでしょう。
よって、フレームは金属性しかあり得ません。
一般に販売されている金属ケースは非常に小さな代物で、
とても大型化したトランス類等、搭載する事は不可能なのであります。
鉄工所等で作ってもらう事も可能なのでしょうが、費用がバカになりません。
構成部品のみの見積もり40万の状態で、これ以上の負担は難しいのであります。
チョンボによって燃やしてしまった部品の再購入も痛いなぁ。。。
真空管アンプのケースorフレームに、
金属製且つ安い代物って無いものでしょうか?
妙案ありましたらコメントお願い致します