さてさて、今回はiPhoneの充電に関する話題であります。
購入前から、悪友の依頼で太陽電池からの給電による充電回路を依頼されたのでありますが、悪戦苦闘の末、一通りの解決を迎える事となりました。
元々、嫁からの依頼で携帯電話の充電を、太陽電池から給電させる装置をこさえており、その装置がUSB端子を用いて給電していた事から、iPhoneといえど、単純に5V入れてやれば大丈夫という安易な発想でありました。
昼間は嫁が太陽電池による充電機として機能。
夜は我輩の実験用電源装置としてからアダプターから5Vを給電させる、一石二鳥の美味しい回路なのであります。
ところがどっこい、iPhoneちゃんは普通に5Vを給電するだけでは充電せず、補充電すら行われないのであります。
なにぶん、貸与されたのが本体とケーブルで、実際には電源アダプターが付属するという事を知らず、頭をひねる毎日でありましたが、購入して初めてお目にかかった電源アダプターがヒントとなりました。
USB D+端子の電圧
USB D-端子の電圧 USBデータ端子に、電圧がかかっていやがります。
フラフラする事無く、一定値で止まっているので、単純なかけ方でOKの模様であります。
さらに調査を進めると、こんな所に行き着きました。
http://novi.dtiblog.com/blog-entry-2.htmlYAMAHAのYDS-10というドックの回路図へのリンク
http://pinouts.ru/PortableDevices/ipod_pinout.shtmlipodのピンアサイン
YDS-10は、データラインにヘンテコな分圧回路が存在しております。
ピンアサインに目をやると、2.8V/2.0Vを与えろとあります。
なるほど。抵抗分圧でUSBの5Vから上記電圧を発生させれば良いのでありますな。
ただ、この回路は抵抗4本を用いて2本を用いて分圧し、これを並列に接続する単純なものである為、ちょいとひねって抵抗3本で実験してみました。
5V----33kΩ----2.8V給電----12KΩ----2.0V給電----30kΩ----GND
これで理屈上は合いますが、抵抗分圧は「電流があまり流れなければ」という大前提があります。
結果は、バッテリーの残量があればOKであったものの、ほとんど残っておらず、フルパワー充電が必要な時に充電されないといった、全く使い物にならない事となりました。
吸われる電流があるという事であります。(当たり前)
やっぱり、計算のしやすい(多少は狂いにくい)各々のデータラインに個別の給電口を出す方式を取る事としました。
5V----33kΩ----2.0V給電----22kΩ----GND
5V----33kΩ----2.8V給電----47kΩ----GND
で、この結果はきちんと充電してくれるようで、良好であります。。。って更なる問題が。
電流がガンガン流れるようになると、リニアレギュレータを用いている事から「発熱」の問題にブチ当たります。
太陽電池が12V/5Wの給電能力を持っている事から、レギュレータには3Wの熱が発生するものと考えることができます。
グリスを塗らず、ケース温度に余裕を持たせて120℃とした時、ヒートシンクの熱抵抗は22.7℃/W以下にする必要があります。
気休め程度のヒートシンクはダメダメであります。
うむむ。。。
ロスが大きいので、DC-DCコンバータを使った方が良さ気。
しかし、財力が。。。
レギュレータなら50円程度のものだけど、DC-DCコンバータは40倍近くする高級品だし。。。
posted by のりすけ at 10:50| 兵庫 |
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