2009年09月19日

iPhone/iPod用真空管アンプ(梅バージョン)追記2

さらに追記です。

先ずは不具合が発覚したため、改修を行いました。

症状:USBコネクタ挿抜してもPCで認識されない

実験の時に上手く動いていたのは気のせいか、いい加減な半田で接触がおかしかったものと思われます。

一般的に、USBを遮断、通電させる時は、データラインを10ms以上Lowにすれば良いのですが、そこはiPhoneであります。

簡単にいくはずがありません^^

試行錯誤の末、USB5Vの給電を一時遮断する事で認識する事が判明しました。

よって、更にリレー追加であります。

いかんせんメカリレーですから、確実な動作をさせる為に200ミリ秒の遮断期間としました。

他には、USBコネクタの検出に5Vが給電された事を検知しておりましたが、やはりGND接続を検出する事としました。

抵抗1本でも削れるなら削りたいし、マイコン内蔵プルアップがあるから使わない手はないかと。

TAC2.pngコントローラ不具合対策版回路図

例によって例の如く、対策版マイコンファームも公開するであります。
コントローラ不具合対策版ファームウェアのダウンロード


ついでに、アンプ部の見直しを行いました。

しばらく聞いていると、5極管独特の高音が耳につきます。

やはり電力増幅段は3極で使用する事にしました。

3極にする事で、真空管の内部抵抗が下がり、ノイズを拾いやすくなりました。

ノイズ源は簡単な話、電源回路の問題であります。

CRフィルタでは不十分という事であります。
一般的にはチョークコイルを挟むのですが、デカイし重いし今さらケース加工する気力も無かったので、他の手法を用いる事としました。

FETを用いたリップルフィルタであります。

例によって抵抗の時定数は適当でありますが、かなりの効き目であります。

また、低音が若干弱いので、電圧増幅回路低域補正フィルタの調整と、負帰還のかかり具合を適当に調整しました^^

6BM8AMP2.pngアンプ部改造版回路図
posted by のりすけ at 02:55| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | iPhone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月07日

iPhone/iPod用真空管アンプ(梅バージョン)追記

iPhone/iPod用真空管アンプ(梅バージョン)の追記です。

先ずは回路図から。

6BM8AMP.pngアンプ本体の回路図

よくある6BM8シングルアンプです。

AC100VのラインとAC170Vのラインを外部からコントロールするようにしております。

前回の記事で盛大なハムノイズが出ていると書きましたが、信号の増幅においては、それなりの音を出してはいたので、部品の不良ではなく、結線の不良ではないかと調査しておりました。

テスター読みで1Vp-pのノイズだから尋常じゃありませんw

何と、4番と5番がヒーターで、左右チャンネルのヒーターを逆接しておりました。
電力増幅段のカソードにヒーターを直結する構造でありますので、6V近いリップルを乗せていた事になりますねorz


次にコントローラ。今回のプロジェクトはこちらがキモでしょうね。

TAC.pngコントローラの回路図

iPhone/iPodの検出は内部で接続されている接地ラインを検出するようにしております。
検出するとアンプ部のAC100Vラインを閉にしてヒーター点灯となります。

本来なら、同時にB電源もONとなりますが、熱電子が飛び出さないうちから高電圧をかけるのはあまり宜しくありません。
真空管へダメージを与えますし、コンデンサの寿命を縮める事にもなりますので、15秒の遅延後にB電源回路が閉となる仕掛けを施しております。

15秒とした理由は、クリアな音が出はじめるのに15秒を要していたので、この時定数にしました^^

余談ですが、6BM8のプレート電圧はDC200V程度で、AC170Vの全波整流と抵抗降圧によって作っている為、今回のようによく売られているリレーが使えます。

今後2A3や300B等のハイグレード版を作ろうとすると、500VとかのB電源になるでしょうから、同じ様にリレーを使うとすれば、AC100Vの抵抗損失で緩やかに立ち上げる工夫が必要になるかと思われます。

定格の高いリレーは、値段も相当なものです。

2極管なら特に何も考えなくても良いのですが。。。


iPhone/iPodのセルフ充電は、USBのデータラインへ抵抗分圧による電圧を与えております。

ソーラーバッテリープロジェクトで培ったノウハウです^^

ただ、DOCKに接続した状態でデータ転送の必要もあるかと思い、USBの5Vを検出してデータ端子をUSBラインへ直結するようにしております。

検出方法は、10ms周期タイマでiPhoneやUSB接続ポートを監視。
8回一致をもって正とする構造です。
この10ms周期タイマを使って15秒遅延も作ります。

ポートを順にシフトコピーして0x00 or 0xffのチェックをする手抜きプログラムとも言えますね^^


同じように作成を考えておられる方は、以下に示すファイルをダウンロードして、AVRへ書き込んで下さい。

大した処理もしていないので、ソースコードも公開します^^

TubeAmplifierController.zipのダウンロード
posted by のりすけ at 20:59| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | iPhone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月04日

iPhone/iPod用真空管アンプの製作(梅バージョン)

ずいぶんと久しぶりの更新です^^

iPhoneユーザとなってから個人的に欲しかったアンプの製作であります。

既製品を買おうかと思いましたが、「コレ!」といったものがなく、とりあえず作ってみようかと軽い気持ちで開始したのであります。

どうせ作るなら、手持ちのジャンク真空管を使って^^

とりあえず、公開優先で簡単な奴ということで、梅バージョンであります。
で、できた物がこんな感じ。

SBCA0080.jpgクリックで拡大

機能としては、

●iPhone挿抜で主電源をコントロール
●ヒーター通電からB電源通電まで遅延をかける(熱電子放出待ち)
●内臓回路による充電と、USB検出による内臓充電回路のカット

こんな感じでマイクロコンピュータ+アンプを設計しました。

SBCA0082.jpgクリックで拡大

実際に使ってみると、、、
何ともハムが気になります。。。
posted by のりすけ at 01:26| 兵庫 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | iPhone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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